みなさんから頂いた毒親相談の回答です。
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相談内容:白いカラスさん(40代・男性)
初めまして。私は親から愛されずに育ちました。
そのせいで人と関わるのが嫌です。人間が怖いという思いがあります。怖いと言うより人間が嫌いという思いが強いですね。
こんな大人にした親を長年憎んで恨んでいたら、このブログをたまたま知ってすごく救われました。
まだ親を恨む気持ちは大きいですが、この気持ちを理解してくれる人が世の中にいたという事実に救われました。ありがとうございます。
聞きたいことは私みたいなタイプの人間嫌いの直し方です。
もう諦めている気持ちが大半を占めているところが正直なところですが、もし直し方をご存じでしたら宜しくお願いします。
それではこの毒親問題をめった斬ります!
回答:人に付けられた傷は、人でしか治らない。
私も全く同じでしたよ~♪
と、ずーーーっと思い込んでいました(笑)
他にこんなことも思っていました。
- 人付き合いが半端なく疲れる。
- 相手の顔色ばかり伺っていた。
- 1人でいる時間が何よりもラク。
- 人を信用したら負け。
- 人に頼るなんて恥。
- 世の中の人間全員敵。
- 今すぐ地球爆発して人間絶滅すればいいのに。
と、いつも鎧を身に着けて、心の銃を他人に向けていました。
今思い返すと、痛すぎる女です(笑)
でも……。ふとこんな気持ちになることもありました。
- 1人で入った居酒屋の隣の席で女性2人組が楽しそうに話している姿を見て、「私も気の置けない友達が欲しい…。」
- 1人で行った旅行先で親子旅行をしている人を見て、「私も母親と2人で温泉行けたらな…。」
- 人付き合いにドッと疲れた帰宅途中に、「気を使わずに人と話せたらいいのに。」
と、私に出来ないことをしている人を心の底から羨ましいと思うものの、やっぱり最後は、
という答えを出して、殻に閉じこもっていたんです。
では、なぜ人は殻に閉じこもるかというと
- 現実を見たくないから現実から逃げている。
- 「私には無理」と正統理由をつければ、変わる努力をしなくていいから。
- 人と関わらなければ、過去に親にされたように傷つくこともないから。
という心理が働くため。
ですがこれを20年近く続けて、苦しさが限界を超えてしまいました。
と爆発したとき、やっと現実と向き合い始めたんです。
人は、もうどうしようもないほどに追い込まれたときに、底知れぬ力を発揮します。
これが「火事場のクソ力」ってやつですね♪
だから白いカラスさんも人間嫌いを直そうとする前に、「まだ親を恨む気持ちは大きい」とのことなので、苦しさが爆発するまでもっともっと親を恨んで、人間をとことん嫌いになるのも一つの方法かなと思います!(笑)
何が言いたいかと言うと、白いカラスさんが辛い原因は人付き合いではありません。
現実と向き合う事から逃げている、すなわち、自分で自分を幸せにすることから逃げていることが辛い。というのが正しい現実ですね。
そこで、現実を正しく見て自分を幸せにするやり方をお伝えします!
毒親育ちの人間嫌いの直し方手順
ここからはセルフカウンセリングで進めていきます。
やり方がわからない時は「毒親との戦いに必要なものはノートとペンだけ!誰でも出来るセルフカウンセリングの進め方」を参照して下さい。
STEP1:なぜ人が嫌いか?を明確にする
ご相談内容にある「人と関わるのが嫌。人間が怖い。怖いと言うより人間が嫌い。」の理由を突き止めます。
腑に落ちる答えが出るまで自分自身に、「どうして人が嫌いなの?どうして?なんで?」とどんどん掘り下げてください。
- 他人は私を裏切るから。
- 他人の顔色を伺うのに疲れるから。
- 他人は私ではなくお金が目当てだから。
理由が出なくなるまで何個でもリストを出してください。
全て出し切ったら、そう思い込むことになった原因を探ります。
STEP2:私にこれをした最初の人は誰?を問いつめる
例えば、STEP1の答えに「他人は私を裏切るから」と出た場合、過去に他人にそれをされた経験が必ずあるので、「人生で私を1番最初に裏切った人は誰?」を突き止めてください。
この経験は必ずあります。なければ傷はできないし、今現在悩むことはあり得ません。
おそらく99%以上の確率で、答えは親になると思います。
STEP3:現実を正しく見る行動をする
人は誰かに傷つけられると、他の人も同じことをしてくると思い込んでしまう心理を持っています。
これについては、「世間が悪か善かを決めているのはあなたです」で解説しているので合わせて読んでみてくださいね。
では、STEP2の答えが親だったと仮定して進めます。違った場合はその人に当てはめて進めてください。
今後また対人関係で「もしかしたらこの人も俺を裏切るかもしれない…。」と頭をよぎったら、自分自身にこう言い聞かせます。
このように、「親とは別人である」という正しい情報を自分で自分に伝えて、過去の間違った思い込みに上書き保存していきます。
これは1~2回ではなく、ふと頭をよぎる度に何度も何度も繰り返し続けてください。
すると何回目かで、「あれ?以前よりも対人関係が少しラクになった。」と感じられる日がやって来ます♪
過去を信じるか、今を信じるか
このワークの意図を、満員電車で例えます!
例えば、過去に満員電車で痴漢に遭ってすごく怖い思いをしたとき、その人は次も同じことが起こるかもしれないと不安に陥ります。
すると同じ車両に乗っている男性全員を、「この人も痴漢するかも…。」という目線で見てしまいます。
でも実際に目の前の知らない男性が、痴漢する人・しない人の確率は50%ですよね。50%なのに、99%だと勘違い(思い込み)してしまうんです。
これは、過去に痴漢して来た人と現在目の前にいる人を並べて、過去に痴漢して来た人を信じる選択をしていることが原因になります。
ではこれを踏まえて、男性の白いカラスさんに質問します!
いつものように朝の通勤ラッシュに乗っていたら、目の前の知らない女性が突然大声で
はぁ…満員電車ってどうしてこんなに辛いの?男性は全員怖い。男性なんて大嫌い!!
と言われたらどう思いますか?
「はぁ?俺は痴漢なんかしねーよ!10年前のその男と一緒にするなよ。ふざけんな。お前の価値観で勝手に決めつけるな!!」
のように思いませんか。
はい!白いカラスさんは現在、同じことを他人にやっています。
10年以上前に親にされたことを信じて、目の前の他人も一緒だと決めつけています。
あなたを苦しめているのは、目の前の他人ではないんです。
自分で自分を信じれないから、人を信じることができない。
白いカラスさんが嫌いなのは人間じゃなく、自分を信じれない自分が嫌いなんじゃないかなって思います。
そのため「この人は親とは別人」と、自分に言い聞かせてください。
そう言う自分を信じることができたとき、初めて人を信じることができます。
人を信じることができると、過去の傷は自然と癒えて消えていきます。
なぜなら、人に付けられた傷は、人でしか治せないからです。
白いカラスさん、そろそろ幸せになってもいいんじゃない?♡
ご相談ありがとうございました。
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