みなさんから頂いた毒親相談の回答です。
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相談内容:ハイジさん(40代・女性)
私はもともと子ども好きではなく結婚願望もなく会社員として好きな仕事をしながら生活していたのですが、ご縁があって遅い結婚をし、高齢出産ながら思いがけず子どもを2人授かり現在小1と3歳の子がいます。
しかし上の子はいわゆるディフィカルトベビーで、とても手がかかり、発達的にも色々とあり、自分も年齢的なものもあって心身ともに疲弊してしまい、全然子どもが可愛いと思えないままひたすら義務感で育児をしてきました。
やがて2人目が生まれると、1人目の時とのあまりのギャップに愕然とすると共に、上の子可愛くない症候群を通り越して、私は上の子の事が好きではないとはっきり自覚してしまいました。
このままではまずい、虐待一直線だと思い、子育てに関する本や講座、セミナーなど結構な金額を投じてきましたが母親は子どもを愛しているという前提で進められるせいか、そうではない私はなかなか本音を言えず(今回初めて告白しますので)そのせいか実践しても効果がなく…
結果、言う事を聞かずやたら要求の多い上の子にキレて暴言を吐きまくってしまいます。
私はこのままだと毒親になってしまいそうというか、もうなってるのかもしれませんが、どうしたら毒親になる事をやめられるでしょうか。
なお私自身は毒親育ちではないと思いますが、割と放任で育っており、あまり子どもの頃に親がどうだったのか記憶がありません。
なので自分が子どもの頃に親にされて嫌だった事や嬉しかった事というのがあまりピンとこなかったりします…。
それではこの毒親問題をめった斬ります!
回答:全然毒親じゃないですよー!
ご相談するのにきっと勇気がいりましたよね。
ようこそ大歓迎♡ありがとうございます。
ただですね、私が個人的に見てハイジさんは毒親でも予備軍でもないと思いますよ。
毒親って自分に非があると絶対に認めません。
「100%子供が悪い!」と相手の責任にします。
セミナーへ行ったり本を読んで改善しようとも思いません。
そのため、自主的に行動しているところは毒親の真逆で、それだけ子供のことを想って頑張っている証だと私は感じました。
そしてこれもすごい。
この一文は、現代に悩む女性たちにビックドリームを与えられますね♪
というわけで前置きが長くなりましたが本題です。
私は独身で子育て経験がないため、私自身が子供のころ親に感じていたことと、内容から心理学に照らし合わせた2つの視点から回答させて頂きます。
今回は、早々に上書き保存のやり方から始めます!
子供を愛せないときの上書き保存の進め方
STEP1:自分の本音を最優先して受け入れる
まずは自分の本音を整理します。
- 全然子どもが可愛いと思えない
- キレて暴言を吐きまくる
- 上の子可愛くない症候群
これらに対して、×ではなく〇をつけて採点して下さい。
と、思いまくって言いまくってください。
いま自分を責めてしまう理由は、ハイジさんの子育てに対しての価値観にあります。
世間の声:自分の子供は可愛くて当然、可愛いと思えない人は異常。
自分の本音:自分の子を可愛いと思えない、頑張ってるのに上手く行かなくてもどかしい。
ここで世間の常識に従って、「自分は世間に当てはまっていないからダメだ!」と責めてるor空回ってるので、辛い感情が出ています。
自分で自分を責めて追い込んでいるため、視野が狭くなってしまっています。
それが原因で、
という現実になっていると思います。
そこで、そのお金を今後は自分のために使って下さい♪
美味しいもの食べてきてください♪
人の心理って面白いもので、
ダメだ!と否定すると、もっとやってしまいます。
OK!と許可すると、そのうちやりたくなくなります。
そこでまずは、子供を預けたり学校に行っている間に遊んできてください。
ディズニー・温泉・エステなど、今まで頑張った自分へのご褒美だと思って自由に羽を伸ばしてきてください♡
…と言われても怖いですよね。躊躇しちゃいますよね。
「毒親になってはいけない!」と自分をずーっと律して来たので、これらをやるのは最初は怖いと思います。
実は私の母も、ずっと自分で自分を責めていました。
あのころ私は、それが何よりも辛かったです。
どうして上手く出来ない自分を責めてるの?
どうしてお母さんが独自に決めたルールを、私が少しだけ守れなかったからって、そんなに怒られなきゃいけないの?
と、いつも思っていました。
私の1番の願いは、笑ってるお母さんでいて欲しかったんです。
家の中で母と同じ部屋にいないと、楽しそうな笑い声が聞こえていました。
だから、なるべく同じ部屋にいないように気を使っていました。
(※私の母の場合は、子育てではなく他ごとで自責してました。)
この項目で伝えたいこと。
もう頑張るのを辞めてもいいですよ、ということです。
STEP2:お母さんが笑える育児に変える
いまハイジさんは、「子供を大切に育てなきゃ!子供を笑わせなきゃ!」と頑張っていますが、この主語を子供ではなく自分に変えてみてください。
自分vs子供
自分vs自分
そこで重要なのがこの部分です。
これです。この「やってもやっても」を辞めます。
要求をしているから、要求が返ってきているだけ。
お子さんの「要求返し」は、自分が出したことがそっくりそのまま返ってきてるのではと感じました。
相手を変える1番早い方法は、相手ではなく自分を変えること。
だからもう、こちらから育児をすることを辞めます。
その代わりに、今日からは子供に育児方法を聞いて、言われたことをやってあげて下さい。
私が幼少期、親にして欲しかったこと。
- 接し方がわからないとき
→「はい、お母さんもうお手上げ。どう接したらいいの?」と聞く。 - やっぱりこの子嫌いだー!てとき
→「お母さんね、あなたのこと好きになりたいんだけど、どうしたらいいと思う?」とそのまま聞く。 - 暴言吐いたあと
→「またやっちゃったー!で、あなたはこういうときどう言われたいの?その通りにするかどうかはわからないけど、参考にするから教えて」と聞く。
「小1の子供が、こんな質問に答えるの?」と思うかもしれませんが、その都度聞いてみて下さい。
(※「発達的に色々あって」の具体的な症状がわからないですが、「要求が多い」ということは自身の言葉を話せていると思うので、まずは聞いてみてください。)
もしかすると最初は素直に話さなくて、ワガママなことを言うかもしれません。
でもそれは、これまで子供が辛かった・我慢したことの反動なので、そこはしばらく受け入れて(スルーでもOK)して様子を見てみてください。
子供は純粋なので、そこまで時間がかからずに「私(僕)の育児方法はね…!」を教えてくれると思います。
まとめ
育児に関わらず人と人のやり取りは、怒って言えば怒って返してくるし、落ち着いて言えば落ち着いて返してくるという心理の法則があります。
いま子供から返ってきていること、それは自分が出したことが100%で返ってきてる状況なのではと思いました。
そしてハイジさんが欲しい答えは、本やセミナーにはないと思います。
高額なお金を払って他人に答えを聞くのではなく、10円のうまい棒を渡して答えを持ってる本人に聞いてみて下さい。
もちろん世の中のセミナーや本が悪いと言ってるわけではないですよ。
この方法で上手く行かなかったら、また質問お待ちしています♪
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