これから毒親と戦おうと思っている方・戦いの真っ最中のあなたに質問です。
きっとほとんどの方は「親と良好な関係になって、この苦しい気持ちから解放されたいから」というような理由だと思うんですが…ちょっと待って!
それって本音ですか?
本当は、執着・復讐・仕返しがしたいからではないですか?
虐待とネグレクトで育った私もこの部分に10年以上悩みました。
まずはあなたが毒親と戦う本当の理由を、このページに沿って一緒に探ってみましょう。
本音をハッキリさせるとゴールがグッと近くなりますよ。

「親と仲良くなりたいから…。」それって本音?
実は私自身、世の中の親子関係に苦しんでいる方全員に「1日でも早く和解出来てやり直せたらいいね♪」なんて1mmも思っていないし、願ってもいないんです。
その人にとって親と離れることが幸せなら1日でも早く縁を切れるお手伝いをしたいし、「私は一生親とは和解しない!」と言う方にはそのままでいて欲しいと思っています。
本来親子関係は親子の数だけ関係性が違って当たり前で、親子によって違うことが正解なんじゃないかなって思っています。
そのため一般的な意見にある
- 親は大切にしなければいけない
- 親の面倒は最後まで見なければいけない
- 産んでもらった親には感謝するべき
- 親子は仲良しが普通
というのは愛されて育った人が作った常識で、私たち毒親育ちにはあてはらまらない非常識になります。
それなのに守らなくてもいいものを無理矢理守らなきゃと律し続けると、あなたはどんどん苦しくなっていきます。
なぜならあなたは本音では、この社会ルールを守りたくないと思っているからです。
本音:本当はさっさと親と縁を切りたい。
建前:産んでもらった親は大切にしなければいけないし私も和解しなきゃ。
と、自分の中で天使と悪魔が戦っていると言えばわかりやすいでしょうか?
そのため「どうして私は毒親と戦おうとしているの?」という本音を、ここでもう一度聞いて答えを出してください。
それでは、その本音を見つける方法です。
決別出来ない本当の本当の理由の探り方
セルフカウンセリング(自問自答)で理由を探っていきましょう。
自分で自分に「私が親と縁を切れない本当の理由はどうして?」と問いかけます。
スッと腑に落ちる答えが出るまで何度も何度も「どうして私は親から離れられないの?」と聞いて、返って来た答えをノートに書き出していきます。
ちなみに私自身が毒親と戦っていたころ、自分から返って来た答えはこうでした。
- なんだかんだ言っても血の繋がった親だし
- 世間の親子は仲良しだから
- 縁を切ったら何かあったとき頼る人がいなくて困るから
- いつかは和解出来るかもしれないから
ここからさらに探っていきます。
ひとつひとつの答えに対して「どうしてそう思うの?」とどんどん掘り起こしてください。
すると全てに共通する本当の本音が炙り出されます。
おそらく現在毒親と離れたいのに離れられない方も、この理由にたどり着くんじゃないかな?って思います!
その本音はこれ↓ではないですか?
本音「過去の辛かった日々を取り返したいから」
私の本音はこれでした。
これに執着していたんです。
という感情に縛られていました。
人は酷いことをされたり辛い状況が続いて我慢をし続けると、それを取り戻したくなる心理が働きます。
この心理を行動で表したものが、いわゆる仕返し・復讐です。
仕返しや復讐にはいろんな手段がありますが、ざっくり分けるとこのようになります。
- 相手にされたことと同じことをやり返す
- 他の方法で相手を攻撃する
- 謝罪させる
私は20年もの間「③謝罪」を手に入れたくて、毒親と決別できずにいたんです。
これが本音でした。

そこで本音に従って親と縁を切った
私は親からの「ごめんなさい」が欲しいがために、我慢の日々を何年も続けていたと気付きました。
それに気付いたとき「それでもこのまま我慢をし続けて、辛い思いをする必要ってあるのかな?」を自問自答してみると答えは
そう思うようになりました。
そこで水面下で親と縁を切る準備(住民票移動・実家の荷物整理など)を進めて、全てが整った日に縁を切ります。
具体的にはこういうことをしました。
- 縁を切ります、という思う存分言いたいことを書いたメールを両親に送る。
- その直後、電話・メール・LINEなど全て拒否設定。
- 法的に縁を切る方法を区役所に聞きに行って書類を揃える。
縁を切ったあとどうなったか
縁を切るまではずっと不安だったんです。
そのあとに落ち込んだり不安になったりしないかな?何かあったとき1人で生きていけるかな…?と心配していたんですが全くそんなことはなくて、全身に繋がれた鎖が解けたようなものすっごく清々しい気持ちになったことを覚えています。
なーんだ!もっと早く切ればよかった!なんて思ったほどでした(笑)
そしてもう一生親と会うことはないだろうと思っていたのに、その数か月後に母と再会することになります。
するとこう言われました。
ずっと望んでいた言葉。
「謝罪さえ手に入れば!」と戦っていたときは叶わなかったのに。
執着を捨てて自分の本音に従った結果、いとも簡単に手に入ってしまいました。
ここでハッピーエンド♡となるかと思いきや……あれ!?
母の謝罪でどうなったか?
ここでみなさんに、とっても残念な結果をお伝えします!
全然違ったんです!びっくり!
そりゃそうですよね。
過去は消えないってことに、そのときやっと気づいたんです。
毒親育ちの方にはわかると思いますが、ふとした瞬間に過去を思い出して苦しくなることってありませんか?
これをフラッシュバックと言いますが、これは親と和解したいまも変わらずに襲ってきます。
逆に和解するとその苦しさを向ける相手がいなくなって、行き場のない気持ちに余計苦しくなったりもします。
もちろんフラッシュバックの回数も母と口論になる回数も格段に減りましたが、ゼロにはなっていません。
こういうことは全部なくなると思っていたので、びっくりしてしまいました。

結論
- 毒親との戦い
- 毒親との縁切り
- 毒親との和解
この3つを経験した私の結論はこれです。
きっとこれは「結婚すれば幸せになれる!」という人が、そのあとに「結婚はゴールではなくスタートだった。」と現実を知ることと同じかなって思います。
気持ちの面でラクになったのは、謝罪の言葉を受けた数か月だけでした。
本当のゴールとは
毒親との和解は本当のゴールではありません。
本当のゴールとは、現在の自分と過去の自分との和解だと思います。
自分vs毒親
自分vs過去の自分
ここに気付けない限り、あなたの毒親戦争は一生終わることはありません。
だからこのサイトでは毒親に悩む全ての人に「正しい毒親との戦い方」をお伝えしていきます。
ではそれを踏まえてもう一度質問しますね!