- 年老いた親に毎日イライラしてしまう
- 些細なことにもイライラが止まらない
- こんなことも許せない私は心が狭いですか?
相談内容:PASS子さん(50代・女性)
年老いた母と2人暮らしをしています。
母は80歳を過ぎたこともあって、最近は穏やかな性格になりましたが、以前はいつも怒っているような性格で、すぐ物に当たる人でした。
詳しく書くと、怒ると周りが見えなくなって、食器棚から手あたり次第食器を出して、壁や私に向かって力いっぱい投げて壊す人でした。
私はそのせいで、若い頃にガラスが刺さって縫うケガもしています。
特に忘れられないのが、母の日にプレゼントしたワイングラスを投げて割られたことです。
そんな母も年老いて体力もなくなってきたこともあり、最近はそんなこともなくなりましたが、今度は母への怒りが止まらなくなりました。
食事中に箸を落とされたり(故意ではありません)、1人で靴を履けなくて頼られると、過去の怒りが湧いて来てしまうんです。
周りに相談しても「もう過去なんだから忘れなよ」と言われてしまい、さらに憎しみが増してしまいます。
でもその通りで、今さらどうすることもできません。
yuyuさん、どうしたらいいでしょうか。
それではこの毒親問題をめった斬ります!
回答:「もう過去なんだから忘れなよ」をやめればいい
周りに「もう過去なんだから忘れなよ」と言われて、さらに憎しみが増す理由は、PASS子さんが本当はそうしたくないからです。
「もう過去なんだから忘れなよ」をやる
「もう過去なんだから忘れなよ」をやらない
簡単なことなんですー!!
×をやってるから、余計イライラしてしまう。
簡単なことなのにー!
出来ない自分に困っちゃいますよね。
ではどうして「過去なんだから忘れなよ」が出来ないかというと、
- 過去にすごく辛い思いをした
- それを我慢して自分の中に閉じ込めた
- その我慢が今になって爆発しそうになっている
- でも年老いた親にいまさら反撃するのも…。
という気持ちなのかなと推測します。
そこで、PASS子さんの中にある苦しい気持ちを、いま、全て母親へ伝えて下さい。
まだ母親が生きてる今が、過去をやり直すチャンスですよ。
伝え方でどうにでもなる
PASS子さんは今までずっと、正しい親子関係をやってきていなかったんだと思います。
「正しい親子」というのは、言いたいことをちゃんと言えて、相手を許したり、「いや、それは違うよ」と間違いを間違いだと教えてあげられる親子です。
おそらく、親の言いなり、理不尽なことを言われても我慢、親の価値観が絶対!という関係だったと思います。
だからいま、親が生きているいま!!それをやり直してください。
心に刺さったままの苦しい気持ちを、親に伝えるんです。
そこで伝え方ですが、怒りをそのままぶつけるのではなく、その時の本音を伝えます。
例えば、「母の日にプレゼントしたワイングラスを投げて割られた」は、
と怒りをぶつけるのではなく
と、本音の方を伝えます。
おそらく「母は80歳を過ぎたこともあって、ここ最近は穏やかな性格になりました」とあるので、今までとは違う言葉が返ってくるんじゃないかなぁと予想します。
ですがーー!
逆ギレされたり、また食器を投げようとしたら、そのときは構わず怒りをぶちまけてください。
なぜならそれは、本人が責任から逃れるための演技をやっているだけだからです。(もちろん本人は無意識にやっている)
この心理については、「毒親とまともに会話が出来ない理由解説」を読んでみてください。
周りに「親不孝だ」とか「もう許しなよ」と言われても、周りの意見を聞くのではなく、自分の心の意見に従ってください。
じゃないと母親が亡くなったあと、さらにもっと後悔しますよとお伝えしておきます。
正しい親子関係のやり直しは今からでも遅くない
お母さんは正しい親子関係が作れないまま、80歳を迎えてしまいました。
ここに遅いも早いもないんです。
世間や周りの人は「もう過去なんだから忘れなよ」と言うかもしれませんが、それは当事者じゃないから言えるだけのこと。
これってすごく無責任な発言だなって、私は思います。
今ならまだ全然余裕で間に合いますますよ。
正しい親子関係をやり直すことができます。
正しい親子関係とは、子が親に理不尽な我慢をしなくてもいい関係です。
PASS子さん、そろそろ幸せになってもいいんじゃない?♡
ご相談ありがとうございました。
