- 何かにつけてマイナス思考になってしまう
- そんな自分に嫌気がさしている
- でも直し方がわからない…!
相談内容:koさん(40代・女性)
私のマイナス思考を相談させて頂きます。
どんなこともマイナスに捉えてしまって、そんな自分にもマイナスの感情を持っています。
毎日負の感情に振り回されて、帰宅するとぐったり疲れてしまいます。
こうなった理由はわかっています。毒親だった母も同じ考えの人でした。
母はとにかく心配症で「koちゃん、〇〇になったら人生終わりよ」(例えば、人と上手く話せなかったら~とか、男に捨てられたら~とか)が口癖でした。
その影響だと思いますが、人前で上手く話せなかったときなんかに「私は生きる価値なんてない」とマイナスの言葉が頭の中で鳴り響きます。
こんな自分を止めたいと思いますが、40代後半にもなっていまさら性格は変えられないとも思っています。
実はお恥ずかしい話ですが、若い頃に「性格改善セミナー」というものに20万かけて3か月通いました。
同じセミナーの参加者さんはみるみる変わっていくのに、私は親の根が強いのか何も変わりませんでした。
こんな私ですが何か抜け出せる方法はありますでしょうか?
それではこの毒親問題をめった斬ります!
回答:親のルールを今も守っているだけ。
性格や価値観や考え方は、年齢関係なくいつでも変えることができますよ♪
ただ、そのために必要なものがたったひとつだけあります。
それは本人が心の底から「本気で変わりたい!!」と思うかどうか。
koさんにその気持ちがあるなら、3週間もあれば別人になれますよー♪
ご相談内容からkoさんのマイナス思考の原因は、親に教えられた間違ったルールを今も正しいと信じてやっていることだと思ったので、そこからの抜け出し方を説明します!
親の教えがこの世のルールだと思い込む勘違い
人が人生で1番最初に経験する対人関係は親ですよね。
その親からまずは「家庭内のルール」を教えられます。
家庭内のルールは親の価値観で作られているので、100家族いれば100通りの違うルールになります。
- 親に逆らうと暴力が返ってくるルールの家
- 親に逆らうと「どうしてそう思うの?」と子供と向き合うルールの家
- 仕事がなくなったら人生終わりというルールの家
- 仕事がなくなったら転職すれば問題ないというルールの家
こんな感じでいろんなルールがあります。
子供は素直だし親が100%正しいと信じているので、何の疑いもなく親ルールに従います。
でも!!!
小学校で他人の家のルールを知って「あれ?うちって何かおかしいな…。」と思ったり。
中学生になって自分の主張が芽生えて「ウチの親の価値観は間違ってる!」と思い始めると反抗期に突入します。
という、正義(親)と正義(子供)がぶつかり合うのが反抗期です。
この反抗期で子供は、
- 親と自分は価値観が違う
- 親のルールが100%正しいとは限らない
- 親元を離れたら私はこの親ルールは守るのやめよう
というように、自分ルールを作り始めます。
ですが、毒親育ちは反抗期がない子供がほとんどなんですよね。私もその1人です。
反抗すると家の中で居場所がなくなるので、自分の主張を殺すことを頑張ります。
- 私は間違っている、親が正しいと思い込まなきゃ!
- 親のルールに従おう。
というように、自分で自分の心(本音)を殺しまくります。
そのため「自分ルール」が形成されずに社会に出ることになります。
このころにはすでに「親のルールが100%正しい」と自分で自分を洗脳しているので、親のルールが世の中の基準だと思い込んでしまっています。
でもそもそもの”親のルール”が間違っているので、社会に対応できなくてどんどん孤立するし、どんどん闇が大きくなっていきます。
これが、アダルトチルドレンと言われるものですね。
親のルールが正しいと思い込んでいるとどうなるか?
わかりやすくスポーツのルールで例えます!
親に「サッカーは手でボールを投げあうもの」と教えられて、それが世の中のルールだと思い込んでいる場合。
その子は大人になってみんなとサッカーをするとき、何の迷いもなくボールを拾って手で相手に投げようとします。
でもこれは世の中のルールに反しているから、周りは注意しますよね。
でも本人は親のルールが絶対だと信じ込んでいるので
と、目の前の人を信じることをしません。
これを続けていけば、社会から孤立して当然ですよね。
でも本人は「Aさんが悪い!」「社会が悪い!」「正しい親のルールを守り通さなきゃ!」と自分に言い聞かせて、どんどん負のスパイラルに陥っていく。
わかりますか?これがマイナス思考の人の行動です。
koさんも無意識にこれをやっていると気づいてください。
ではこの場合は、どうすればこの人は助かると思いますか?
それはこの本人が、「もうやだ!生き辛いの嫌だ!本気で変わりたい!!」と思って行動を少しずつ変えていく事しか方法はないですよね。
サッカーの正しいルールを学びなおして足で蹴る練習をすれば、最初は違和感があっても3週間も続ければ変わりますよね。
マイナス思考も同じです。これをやるんです。
本気でマイナス思考から抜け出したいなら、今日から3週間これをやってください。
といっても何の苦労も必要ないし、もちろん0円で出来ちゃいます♪
毒親育ちのマイナス思考は、愛され育ちの真似をするだけで変えられます!
人は行動を起こすとき「この行動は正しいかな?」と、無意識に自分ルールと照合して判断してから行動を起こしています。
この流れをざっくり解説すると
- サッカーをすることになった!
- 自分の中にインプットされているルール「サッカーは手で投げ合う」に従って行動を起こす。
- それなのに周りに注意された。
- あれ?このルールを教えた親と目の前の他人、どっちが正しいの?
- 照合の結果:親の言うことのが正しいと答えを出す。
今までkoさんは、⑤の照合のときに「過去の親」を信じる選択をしていましたが、これからはその選択肢に「目の前の他人」の意見も入れてみる実験をしてみてください。
具体的にはこんな感じになります。
- また「マイナス思考になってて辛いー!」てとき
- マイナス思考になった原因の行動を「こういうときあなたはどうしてるの?」と周りに聞く。
- 答えに納得できなければ2~3人に同じ質問をする。
- 他人の答えを実験としてやってみる。
例えば、ご相談内容から抜粋すると「人前で上手く話せなかったとき、『私は生きる価値なんてない』とマイナスの言葉が頭の中で鳴り響く」という行動に陥ったら、周りの人に
と、世の中の正しいルールを教えてもらうんです。
ポイントは、愛され育ちっぽい人に聞くこと♪(←自己判断でOK!)
そして次に同じようなことがあったとき、いつもなら自分のルールである「私は生きる価値がない」と思う行動を取るところを、実験として教えてもらった他人のルールをやってみます。
これを何度も何度も繰り返していきます。
最初はしっくり来なかったり上手くできなかったりしますが、そんなときは他人のルールをそっくりそのまま使うのではなく微調整していくと、どんどん自分の辞書が正しく修正されて生き辛さが減っていきますよ。
おわりに
実は私も数年前まで、歪すぎる自分ルールを正しいと思い込んでいました。
他人に聞くってめちゃくちゃに怖いんですけど、そんなときはあえて「この人はバカにしないで優しく教えてくれそうだな。」っていう人を選んで聞いていました。←あざとい(笑)
そしたらですね!!
もう~目からウロコな回答がどんどん返ってくるんです。
ってことばっかり。
だから実験でやってみました。するとどんどん生きやすくなっていったんです。
そりゃそうですよね!
「サッカーは手で投げ合うルール」から、「サッカーは足で蹴り合うルール」という正しいルールができるようになったんですもん(笑)
毒親育ちの生き辛さは、親の呪いをまだやっているだけだと思ってください。
あなたが「この呪いを解きたい!」と思えば、いとも簡単に解くことができます。
その呪いを解く呪文は、あなたしか持っていないからです!
koさん、そろそろ幸せになってもいいんじゃない?♡
ご相談ありがとうございました。