- 親側のお悩み
- 子供に暴言や手を挙げる自分が嫌
- 育児ノイローゼになる原理と対処法を知りたい
相談内容:田中さん(30代・女性)
長男4歳と次男2歳がいます。誰にも相談できずにいたことを送ります。
正直に言って、私の両親は毒親ではないと思います。それなのに私は毒親になってしまいました。
具体的に挙げますと、4歳の長男に対してのイライラが止まらなくて、暴言がエスカレートしています。
暴言だけならまだ良かったんですが、ここ数か月は手を出してしまうようになりました。
イライラする理由は些細なことです。特別悪いことをしたわけではなく、テレビのリモコンを落とされたり、作ったご飯を残されたり、と、本当にどうでもいいことにいちいちイライラしてしまいます。
昨日なんてテレビを見て笑っている姿が許せなくなって、唇を思いっきりつねってしまいました。今日の朝起きたら口に青あざができていて、私は何やってるんだと情けなさに泣き崩れてしまいました。
自分でもどうしてこんな事をしてしまうのか理由がわからないので、具体的にお伝え出来なくてすみません。
子供が憎いとか不幸になれという気持ちはありません。
それではこの毒親問題をめった斬ります!
回答:ストレスの発散先が息子になっている状況
親側のご相談ありがとうございます!
ここではどんな状況でも一切攻めることはありませんので、安心してご相談してもらえたらと思います♪
ご相談内容を読んだところ、田中さんから毒親特有の闇オーラが全く感じられないので、育児疲れに陥っているだけじゃないかな?と思いました。
この症状がもっと酷くなると、育児ノイローゼですね。
ちなみに育児ノイローゼは、程度の大小がありますが育児を経験する人は必ず通る道なんだそうですよ。(私は未経験なので心理本からの引用)
では、どうして人は育児ノイローゼになるのか?
今回はその理由を心理学から解説します!
育児ノイローゼになる原理
育児ノイローゼとは簡単に言うと、育児が上手くいかなすぎて、自分自身の感情のコントロールができなくなった状態を言います。
例えば、
- 子供が泣き止まない
- ミルクを飲まない
- ご飯を食べない
- 夜寝てくれない
などの育児がありますが、これらは大人の私たちからすると「何でこんな簡単なことができないの!?」ということばかりですよね。
そんな簡単なことをやってもらうために、ああでもない~こうでもない~と親は必死に頑張ります。
頑張って頑張って頑張って頑張って頑張るんですけど、それでも上手くいかないと今度は自分を責め始めます。
周りはちゃんと出来てるし、私のやり方がダメなんだ。
と責めまくります。
自分で自分を追い込むと、視野が狭くなって余裕がなくなります。
ここで子供を預けて少しでもストレス発散に出かけられたらいいんですけど、それも出来ないとどんどんストレスが溜まっていきます。
人は追いつめられると精神が不安定になって、自分で自分のメンタルが上手くコントロールできなくなります。
その結果いまの状況になってしまいました。
そのため田中さんは、
- 自分をイライラさせる原因を作っている子供を攻撃することで、これ以上自分のメンタルが悪化しないよう自分で自分を守っている。
- ストレスの発散先を子供にしている。
このどちらかか両方じゃないかなって思います。
そこでそれぞれの対処法をお伝えします!
1:自分のメンタル悪化を防いでいる場合
これは自分から自分へ「ちょっと頑張りすぎて、正しい判断が出来なくなってるよ!」というSOSだと思ってください。
毒親育ちじゃなくても毒親っぽくなってしまう理由として、「日本人だから」があると思います。
私はたちは子供のころから
- 人に迷惑をかけてはいけない
- 出る杭は打たれるから目立ってはいけない
- 「普通」が出来ない人は落ちこぼれ
- 自分より他人を優先が美学
- 子供の頃から学力も運動も常に順位を付けられる
- 他人が間違ってても自分が我慢するべき
と教えられてきましたよね(^^;)
そのため「これらが出来ない私はダメな人間だから、自分で自分を罰しなければいけない!」という価値観を持つ大人がたくさん育ちました。
その結果が、日本が鬱病と自殺者数の世界ランキング上位になった理由じゃないかなと私は思っています。
育児ノイローゼもそのひとつです。
人は追いつめられて視野が狭くなると、正しい判断ができなくなります。
この場合の正しい判断とは
自分のメンタルを維持するため、メンタルを壊してくる息子を攻撃する。
自分のメンタルを維持するため、ストレス発散の時間を作る。
ということですよね。
そこで正しい判断ができる自分に戻すため、ストレス発散の時間を1日5分作ってみてください。
やる内容は小さなことでいいんです。
- スーパーへ買い出しに行ったときに、「これ食べたい♡」と思ったデザートを1つ買ってそれを食べる。
- お手洗いの5分、YouTubeで好きな曲を爆音でかけて歌う。
- SNSで裏アカウントを作って、溜まっている気持ちを全部吐き出す。
今までは100%子供に使っていた時間のうち、まずは3%を自分に向けてください♪
2:ストレスの発散先を子供にしている場合
これは子供のイラッとした行動に答えが隠れています。
ご相談内容から挙げると
どうして「本当にどうでもいいことにイライラする」のかというと、同じことを自分で自分に律しているからです。
人は自分が守っているルールからはみ出している人を見ると、罰したくなる気持ちが生まれます。
例えば、「規則正しい生活をしなければならない」というルールを持っている人は、不規則な生活をしている他人を見るとイラッとします。
ここから読み取れる心理として田中さんは
「私はどんなささいなミスもしちゃいけない。母親として完璧でなければいけない。それなのに息子はこの完璧ルールを壊してくるから、罰しなきゃいけない。」とやっています。
そしてもうひとつ。
これは、「本当は私もテレビを見て笑いたいのに育児が忙しくて出来ない。私は我慢してるのに、息子だけそれが出来るなんて許せない!」という気持ちが、行動に出てしまったんだと思います。
どちらの場合も必要なのは、視点を変えること。
自分vs息子の失敗
自分vs自分のストレス
そこで次に息子さんに手を挙げそうになったら、「あ、ヤバい!ストレス溜まりまくってる!よし、プリン食べよう♡」と視点を変えてみてくださいね。
まとめ
暴言を吐いたり手を挙げてしまうことを無理矢理やめようとしても人はやめられません。
そこではなくて、そうしてしまう原因に目を向けるんです。
例えると、火事の現場で煙に消火活動をしているようなもの。これではいつまでたっても火は消えないですよね。
原因の火元を見つけて対処することが、1番の近道になりますよ♪
そもそも今回のお悩みは育児を頑張りすぎちゃった結果なので、まずは自分を褒めてください。
よし、ケーキ食べよう♡
これを続けてみてください♪
田中さん、ご相談ありがとうございました。

メッセージへのお返事
毎日に煮詰まってしまったら、コメントページを暴言を吐く場所として使ってくださいね♪黒い感情ウェルカムです!(笑)